わたしは あなたを ゆるします。


夫へ


あなたを ゆるします。



この二年半......
ゆるしをテーマにした書物を 何冊も 何冊も 読みました。


それらの書物には共通して
「いまこの場で“ゆるす”と決めなさい。」
「“ゆるします”と心の中で唱えなさい。」というような記述がありました。


だけどわたしは、自分には関係ないものとして そんなページは読み流してました。
いきなり「ゆるせ」とは、なんだか教義的で、
自分には受けつけない教えだなぁと思っていました。
「“ゆるします”なんて言ってゆるせるなら、苦労しないもんね。」って....そう思ってました。


わたしがまさか、そんなことをするなんて
あなたを ゆるしますと宣言するなんて
絶対ありえないと思ってました。


ゆるせなくったっていいじゃない。
ゆるせないんだから。
ゆるす ゆるさないと 不倫からの再構築は また別の話だし。って、

そう思ってました。



今になって思えば、最初から“ゆるす”という選択肢を設定していませんでした。



あまりに傷が大きくて痛くて...ゆるせるなんて思えなかったから。
ゆるせるだけの材料が、わたしには見つけられなかったから。
ここへたどり着くまで、不可能だとばかり思ってたから。
心のどこかで ゆるせないわたしでいたかったから。
不幸につかまった被害者でいたかったから......。



「ゆるせると思えたら...ゆるせる時がきたら ゆるそう。」


そう思ってきましたが


ゆるせないものを ゆるすということは
どこかの時点でそれを選択するということだと 気づきました。



「本当に ゆるせるのでしょうか...。」 とか
「ゆるせる日が来ますように...。」 とか
「ゆるさなければいけないなぁ...。」 とか


今まで 悲しみや苦しみに浸りながら
“ゆるし”の周りをぐるぐるするだけでした。
“ゆるし”そのものに 触れようとしませんでした。



わたしはいま、自分の意志で あなたをゆるす道を選びます。



それがどれだけかかるかは分からない。
1年、2年...いえ、5年、10年 かかるかも知れない。


けれど、
「わたしは この先の未来で 必ずあなたをゆるす」 と...そう決めました。


ゆるす瞬間に向かって、今日から一歩ずつ 歩いていこうと決めました。



3歩進んで2歩さがる かも知れないけど
ジグザグにしか進めないかも知れないけど


だけど 必ず ゆるします。



あなたに譲るとか そういうことではありません。
見返りを求めてでも ありません。



何よりも 自分のために ゆるします。



晴れた日なんかにね
窓辺に座ってるときなんかにね


目をつぶって 胸の中で 「ゆるします...。」って そうつぶやくと、
心が すーっと軽くなるのです。


「わたし ゆるせるなぁ...。ゆるせそうだなぁ。」 って 静かに感じていると
不思議なことに 今まで抱えていた慢性的な体の痛みが すーっと消えていくのです。
 


だから 自分のためです。


自分が 幸せになるためです。



ほんとうは ゆるすために 必要な条件なんてなかったね。
ゆるすための材料は 自分の中にあったんだね。
ううん、ゆるせない理由を ずっと抱え込んでいたんだね。



「ゆるします」と、つぶやけないときは 無理して言いません。


抱え込んでいたものを ひとつずつ空に飛ばしていったら....
きっと 自然に 少しずつ
「ゆるします」と言える瞬間が増えていくんだろうな...って
そんな予感がしています。



「ゆるします」って言える日は、気持ちが楽になると同時に
ちょっと心細くもあるんだ。



だけどそれは 未体験のことに心が怯えてるだけ。
実際には 恐ろしいことなんて 何も起こりはしない。
それが わかりかけています。



心が 破裂しそうになったら 泣きます。


泣いてる自分は かわいそうじゃない。
泣けるだけ 幸せだと思ってる。


でも、いつまでも いつまでも 涙がとまらなかったら
あなたも気が気じゃないだろうから
涙の源になっているものを探して 癒していくね。 



あなたも あなた自身の幸せに向かって 勇気を出してね。


これから少しずつ あなたから 手を放していきます。


わたしが手を放したら あなたはきっと楽になるけど
もしかしたら ちょこっと 不安になるかもしれない。


そのときは 相談してね。



きっと、力になれると思うよ。
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by marca-mia | 2007-03-02 13:12 | 思うこと・自分


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